2015.09.03
現役CAゆうこ「定期訓練」について
こんにちはゆうこです。
今日は保安要員としてCAの資格を保持し続けるために行う「定期訓練」についてお話をします。
CAは一定水準の知識と保安面に関する定められた訓練を受け、チェックをパスする事で実際に飛行機に乗務する、客室乗務員としての資格が与えられます。
この資格を維持するためには法律で定められている訓練とテストを定期的にうける必要があり、
その為、資格維持の為に定期に訓練が行われます。(私の会社では1年に1回です)
機内ではサービス要員としてのCAの姿思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、
これまでも何度か申しました様に、CAの最大の役目は乗客の命を守る「保安要員」です。
その為、保安要員としての資格を維持する為のこの訓練はとても厳しく、
多くのCAがこの訓練の周辺はプレッシャーと緊張でかなりナーバスになります。
訓練内容の一例としては…
・何らかのアクシデントが起こり、緊急脱出が必要になった時のプロシージャー
・ハイジャックが起きた事を想定した対応
・ディ・コンプレッション(急減圧)が起きた時どうするか
・機内火災の消火
・機内での暴力行為等から身をまもるための護身術
・水上での脱出や、乗客を守るためのプールでの訓練
その他にも様々な訓練がありますが、各エアラインによって内容には多少違いがあるかと思います。
しかし、共通して言える事はこの訓練は「人命がかかっている」という意識のもと真剣にのぞむという事でしょう。
普段機内では、笑顔で穏やかに見えるCAですが、この訓練では全く違います!!
見ている方は圧倒されて何も言えなくなる位の強い口調と剣幕で大声で叫び、絶対的なリーダーシップをとります。
緊急事態においてはこの「絶対的なリーダーシップ」がないと乗客をまもれないからです。
緊迫した空気の中で、教官もCAも皆訓練に熱が入るため、中には途中でパニックになり泣きだしたり、
極度の緊張から過呼吸になる人もいる位です。
どの訓練のどのシチュエーションにおいても、乗客の命を一番に考えCAは危険な作業を行います。
それだけの使命感と緊張感、責任感をもって私達は日々のFLTに望んでいます。
「飲み物やミールを配ってニコニコしいてるだけ」そんな声を耳にする事もありますが、
この事を多くの方に知って頂けるとうれしいです♪