2015.11.18
現役CAゆうこ機内での体調不良
こんにちはゆうこです。
本日は前回に続き、機内での体調不良についてのお話をします。
さっそくですが、機内での体調不良としてよく起こるものは何でしょうか?
わたしが一番多く対応してきたのは貧血です。
地上にいた時には何ともなかったor疲労や眠気で朝から少しぼーっとしていたが別にこの位何ともないと思い搭乗した。という声をよく聴きます。
飛行機は気圧の変化がある乗物ですので、地上にいる段階で少しでも貧血ぎみだったりすると上空で急に体調が悪化する事があります。上空では機内の気圧は富士山の5合目、約標高2,000~2,500メートル程になります。
顔面蒼白・冷や汗をかく・嘔吐・意識混濁この様な症状がみられ、ひどい場合は意識を失います。
気分が悪くなり、トイレに行こうとして意識が朦朧とし、そのまま倒れてしまい倒れた時に頭をうって出血する等の怪我のリスクもでてきます。
搭乗前にふらつく等の前兆があれば食べ物を食べる、体を休める等の事前の自己対処をしてください。
次に空酔いといって、これも気圧の影響からくるものですが、車等でよった状態の時と同じ症状です。
次にてんかんやパニック障害等をお持ち方が発作を起こされるケースです。
こちらは精神的なコンディション等も関わってくるものなのでご心配な方は是非搭乗時にCAに一言それを伝えておくとできる限りのcareをしてくれます。
機内で起こる体調不良というとまず重篤なものを思い浮かべる方が多いと思いますが、
その多くは事前の自己対処で防げるものであったり、CAに事前に一言伝えておく事で悪化を防ぐ事ができたりするものが多いのです。
皆さんも飛行機にのられる際はご自身の体調を整える事はもちろんの事、もし周囲に顔色が悪い方や呼吸がおかしい方がいたら勇気を出して声をかけてあげて下さい。
早期発見は早期回復につながります。
これから年末年始を迎えるにつれ忙しくなってきますので、どうぞお気を付け下さい。
そして不安な時は搭乗前にぜひ一言地上係員やCAにご相談ください♪