2015.12.10
現役CAゆうこCAという仕事のやりがいについて
こんにちはゆうこです。
本日はCAをしていて、感じる仕事のやりがいについてお話をしたいとおもいます。
CAになる方の多くは「人と接する事が好き」な方が多いかと思います。
自分の仕事(接客)を通して人を笑顔にする事に喜びを感じるという言葉をよく耳にします。
もちろん私もその一人です。
仕事を通してお客様と心を通わせる事ができた時、この仕事をしていて良かったと感じます。
先日、ご高齢のご夫婦が搭乗されました。飛行機には乗りなれていないご様子で、搭乗の際からご主人が奥様の手を引きキョロキョロしながら席を探していらっしゃいましたし、お飲み物をお渡しした際にもご主人の表情からは不安がよみとれました。
時間があったので、少しお話をしてみようと思い、お席にうかがい「お客様、本日は~までご旅行ですか?」と話しかけみました。
すると客室乗務員に急に話しかけられた事にとても驚かれたようで、焦ってしまわれ、しどろもどろな返答が返ってきました。
毎日飛行機に乗っている私達にはには特別な事ではなくても、このお客様にとっては飛行機にのるという事は、なれない緊張する事なのだなという事を改めて感じました。
そしてお客様の緊張をほぐして差し上げたいと思い、色々と質問をしたりして少しお話をしてみました。
すると、このご夫婦は飛行機に乗ったのは20年前に一度だけ。
そして今奥様はアルツハイマーをわずらわれており、日頃からご主人が常に一緒にいなければいけないとの事でした。しかし数十年ぶりにご主人の地元で同窓会があるので、参加するために奥様と共に行くところなのだとお話して下さいました。
その様な事情を伺ったので、奥様がお手洗いに行く時は私がお連れしたり、お二人の旅の思い出になればとポストカードをお渡ししたり、お二人の馴れ初めを聞かせて頂いたりと、このご夫婦と少しの間、一緒に過ごしました。
着陸態勢に入り、ご夫婦の席を離れる時にはすっかりお二人の表情からは不安は消えていました。
にこやかにお礼を言って下さるお客様をみて、私の心も温かくなりました。
そして後日、そのお客様から私宛にお手紙が送られてきました。
そこには「夫婦共に高齢で自分は耳も遠いし、妻もアルツハイマーなので機内で他の方に迷惑をかけることにならないかとても不安でした。しかし色々と力になってくださったり、なにより沢山の楽しいお話ができたお陰で、私達夫婦にとってとても楽しい最高の想い出となりました。本当にありがとうございました。」といった内容でした。
頂いたお手紙を読んで涙がでました。
幸せな気持ちにしていただいたのは私の方だったからです。
仕事を通して誰かの想い出の片隅に残る事ができたり、この様に人と人としてお客様と心を通わせる事が出来た時、CAという職業にやりがいを感じます。
CAをしている方はこの様なお客様との想い出をそれぞれお持ちだと思います。
そんなお話を聞いてみるのもよいのではないでしょうか♪