2018.03.03
現役CAさやかCAの職業病?
皆さまこんにちは。
~雲の上はいつも晴れ~客室乗務員(CA)のさやかです。
暦の上では既に春を迎えていたものの、寒い日が続いていましたね。
今年の冬はフライトでニューヨークへ行き、帰った日に日本の方が気温が低いなんて事も度々ありました。
やっと、ここ数日関東では昼間の気温が一気に上がり、いつも着ているコートだと暑すぎるかも?と感じた日も。
だんだん春を身近に感じられる様になり嬉しいです。
皆さまは、この冬体調は崩されませんでしたか?
今回は客室乗務員の職業病についてお話したいと思います。
飛行機内で笑顔でにこやかに機内を巡回し華やかに見える客室乗務員のお仕事にも実は職業病が沢山潜んでいるのです。
航空性中耳炎
航空性中耳炎という言葉を耳にしたことはありますか?
飛行機が離陸または着陸する際に耳が痛くなったり空気が抜けなくなったりする事を経験した事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高層ビルのエレベーターに乗った時に少し耳が詰まるなんて事もありますよね。
耳の鼓膜の内側には少量の空気が入っているようなのですが、航空機での離着陸時に急激な気圧の変化が起こる為、鼓膜の内側と外側で圧力に差が生じてしまうそうです。
これはここだけの話ですが、少し風邪を引いた状態で乗務をしてしまうと、内心では耳抜き(耳の空気抜き)がきちんと出来るかどうかヒヤヒヤしてしまう事も。
客室乗務員であれば、経験した事がある方もいらっしゃるかも知れませんが耳抜きが出来ずに乗務を続けるのは本当に辛いのです。
耳の中を針で刺されたような痛みが走ったり、とにかく音がきこえづらい。
そして酷いときには「ごーーっ」と騒音の様な音が終始鳴り続ける。
一度この経験をすると、もう二度とこんな思いはしたくないと、自分なりの対策をするようになります。
腰痛
常に傾斜のある機内で無意識に踏ん張りを効かせて立っていたり、お客さまへサービスする時も何度も腰を屈める状態になる事。
また、着陸の際には毎回身体が衝撃を受けているので(国内線を乗務する客室乗務員は1日最高で4回着陸をする事もあります。)自身が思っている以上に腰に負担が掛かり、痛みを感じて気付いた頃には大分悪化していたなんて話もこの業界では日常茶飯事なのです。
また国際線で、機内でお客さまに提供する食事のトレーが入ったカート。
そのカートを一人もしくは二人で操作し食事のサービスをしますが、とにかくそのカートが重い。
50kgは軽く超えているのではないかと思います。
客室乗務員がサービスしている姿を見ると「まさかそんな重いとは??」とそんな感覚ですよね。
実は、全力でカートを押しています。
膀胱炎
そして、最後は。
意外かもしれませんが膀胱炎です。
国際線に乗務する客室乗務員が最も忙しい時間帯は離陸してから、お食事のサービスが終わるまでの約2時間。
もちろん、この時間帯は化粧室に行く時間などありません。
また、その2時間が経過した後はちょうどお客さまもお化粧室に並ぶ時間。
乗務員専用のお化粧はありませんので、もちろんお客さまと併用。
気付くと3時間は経過している事がほとんどなのです。
いかがでしたか?
華やかなだけでなく意外と客室乗務員のお仕事は自己管理が必要で体力がないと務まらないお仕事なのかも知れません。
飛行機に乗る機会がある際は、客室乗務員の方と職業病について話をしてみると、
「実はそうなんですよ!」
とお話が盛り上がるかも知れませんね。
それでは、また次回の更新をお楽しみに。
〜雲の上はいつも晴れ〜
客室乗務員(CA)さやかでした。W-PREMIUMのFacebookページはこちら☆