2024.02.26

現役CAはるか

JAL 緊急脱出成功のカギはお客様!

JAL 緊急脱出成功のカギはお客様!

皆さまこんにちは!外資エアラインで現役CAをしています、はるかです。

 

現役だからこそ伝えたいCA心理日々のフライトでお会いする素敵なお客様についてお伝えします。

私はどちらかというと論理的思考よりも感覚派なので上手く表現できないことがあるかもしれません…!

ですが、だからこそ女性目線の気持ちや想いを表現できると思っています。

温かい目で見守ってくださると嬉しいです。

さて、2024年初めのエアライントピックスといえばJAL機の緊急脱出ですよね。

元旦の能登半島地震で、日本全体が悲しみと恐怖に震えていた翌日、JAL機と海上保安庁機の衝突事故、本当に衝撃的でした。

神様がいたらクレームをいれてやりたい…それほどに信じられない…現役の私たちでも目を疑う光景でした。

「え、これ本当に現実…?」

テレビ越しにつぶやいた一言は、きっと皆さまと同じだったと思います。

結果、CAの冷静沈着な判断と指示で、お客様は無事に全員脱出でき世界的にも賞賛の嵐でした!

もちろん、私も心の底からそう思います。

ただ、現役CAだからこそ、違う視点で感謝を伝えたいことが。

それは「落ち着いて指示に従ってくださったお客様の存在」です。

私たちは年に数回、緊急時に備えた訓練を行っています。

また日々のフライトでも常に安全を第一に考えながら働いています。

そのためイメージトレーニングが完璧にできているのです。

例えるならば、大学受験の試験解答を知っていて、さらに何回もその試験を受けている、そんな有利な経験値があるわけです。

なぜならば私たちはプロだから。

ですがお客様は違います。

年末年始の北海道便は、乗り慣れないお客様が多かったと推測します。

数年ぶりにお子様やお孫様を連れて実家に帰るファミリーや、久しぶりに美味しいご飯と景色に癒されようとご旅行を立てたビジネスマン、SNOW(雪)を見たくて海外から遊びにいらしたグローバルな方、本当にたくさんの方々がお乗りになっていたでしょう。

そのような中、着陸と共に大きな音、みるみる炎に包まれ、機内は混乱状態。

そんなの誰でもそうなります!

一ミリも予想していなかったことが起き、さらに命の危機が迫る状況!

頭で理解し落ち着いて行動できるならば、それはもう「仏の域」です。

そうです、その「仏の域」に今回のお客様たちは限りなく近かったのです!

上の物入れに入れた手荷物を取り出そうとした際、「上の荷物は取らないで!」とCAに叫ばれ、一刻も早く逃げたいと座席から立とうものなら「座ったままで!座ったままで!」と止められる。

もしも私がお客様なら「だったら早くドアを開けてよ!!!!!」と田舎者丸出しの大きな声で叫んでいたはずです。
(CAさんすみません)

これからどうなるのか、考えても見つからない焦りと高まる心拍数を抑え、「きっとCAさんは理由があってまだドアを開けられないんだ。指示に従おう。」と自分自身に言い聞かせ、指示に従ってくださったお客様。

皆様が私たちCAを信じてくださったからこそ、安全な全員脱出につながったと断言します。

信頼の証は、私たちCAが日頃から責任感のある仕事をしてきたからかもしれません。

ですがそれでも伝えたいことは「お客様の協力があってこそ」でした。

人は窮地に立たされると、その人の本性が出ると言われています。

きっと恋愛においても同じだと考えると、今回緊急脱出をなさったお客様は、自分の身が危険な時でも暴走せず、共に支え合い助け合って乗り越えていける、自分の感情を俯瞰して見て落ち着かせ、第三者の声をきちんと受け止める、そんな素晴らしい方々が奇跡的にご搭乗してくださったのだと感じています。

CAを信じて、指示に従ってくださり本当に本当にありがとうございました。

皆さまの強い心に敬意を表します。

緊急脱出を人生に例えることは、少し大げさかもしれませんが将来共に歩むパートナーも、今回のお客様のような方がいいなと現役CAは思っています。

そういう意味では、CAは肝が据わっていますので頼りがいがありオススメです!
(あ、でもお化け屋敷は怖くて動けなくなっちゃいます…汗)

現役CA はるかでした。

最後まで目を通していただきとても嬉しいです。

ありがとうございました。

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記事を書いた人 はるか

CA心理を忖度なく伝える、外資エアライン現役客室乗務員。ハイクラス男性から、CAらしい気の強さ(笑)と文章センスを評価され紹介でブログ開始。社内接客MVP受賞経験あり。機内での名刺受領も数知れず。