さらに輝くビジネスエリートになるために『アウフヘーベン』を学ぼう

新年度が始まりました。
ご自分のビジネスシーンにおいて、気持ちも新たに具体的な目標を掲げた方々も多いことと思います。
ビジネスエリートのあなたが前年度よりもっともっと良い結果、評価を望むのは当然のこと。
しかし、そのためには、前年と同じあなたでは少し弱いかも。
そんな、ビジネスエリートの方々のみなさま、必見です!
あなたの輝ける未来のために、ぜひ身に着けていただきたい能力の一つ、それがアウフヘーベンです。

ビジネスでは取捨選択を迫られる場面がたくさんあります。
そんな中、白か黒かでは割り切れない場面にぶち当たることは少なくない…
そんな時に、この能力は必ず役に立ち、あなたの助けとなることでしょう。

今回はこのアウフヘーベンをかみ砕いて理解し、あなたのスキルの一つに加えていただきたいと思ってます。
皆様のビジネスシーンのより華やかな展開のための一助にならせてください。

アウフヘーベンてなに?

この『アウフヘーベン』という言葉、かつては小池百合子都知事が、築地市場移転問題の場面で使用したことで注目を浴びたことがありました。
また、Mrs.GREENAPPLEの楽曲に『アウフヘーベン』というタイトルの曲があり、ファンの間では、その意味深な歌詞の解釈が話題になっていたりもするようです。

この言葉を検索すると、
ドイツの哲学者が用いた「弁証法」の基本的な考え方の一つで、対立する二者をどちらも否定せずにかけ合わせて統合し、一つの解として昇華させる過程を指します。アウフヘーベンは、二つ意見が対立した際に、そこに本当に対立関係があったのかを見直すことで、良いとこどりをした第三の選択肢がないか探ろうと試みる議論方式のことでもあります。

と、あります。
日本語に訳すと止揚(しよう)という言葉になり、これは、思想の対立をいったん止め、互いの考えの要素の一部を保持したままより高い次元へと引き上げ、新たな一つの概念にするという哲学の用語です。

どちらの説明も少しわかりにくいので、簡単な言葉に置き換えてみると…
異なった二つの考え方があった場合に、どちらかを選ぶのではなく、もう一つの選択肢がないかを探っていく方法。ということになるようですね。

アウフヘーベンの具体例

もっと具体的に理解を深めるためにわかりやすい例を挙げてみましょう!

例1

A『自動車は環境汚染の問題があるので、極力その使用を減らすべきだ』
という考え方があります。
B『自動車は現代社会においての移動手段としては、なくてはならないものだ』
という考え方もあります。

AB両方を踏まえて、どちらかに偏るのではなく考え出されたのが…

→C『ハイブリットカーを創ろう』

例2

A『ハンバーグが食べたい』
B『パンが食べたい』

→C『ハンバーガーを食べよう!』

このように、AかBかを選ばなくていいのです。そのどちらもが生きるCという方法を考える、議論するということ。それがアウフヘーベン、すなわち弁証法というわけです。

この考え方は、ディベートといった「どちらが正しいのか」を舌戦や武力によって決定する手法と対立しているように語られることが多いようです。
まずは議論する人々の心を開いて(=相手の意見も極力認める)ことによって、建設的な第三の意見を獲得しようと試みてみましょうという平和的手法ともいえますね。

この手法を活用するには

しかし、この哲学を活用するには、その事例の裏側の意味や意図を理解できなければなりません。

父親『ボウリングに行きたい』
母親『お食事に行きたい』
子供『買い物に行きたい』

という異なる家族の休日の主張があったとします。
この場合、それぞれはなぜそうしたいのかをお互いが知る必要があります。
『みんなで一緒に過ごしたい」という気持をそれぞれが持っているなら、その希望のすべてが叶う複合施設に出かけようという選択肢が生まれます。
しかし、一人が「家族で過ごしたい」と主張しても他のメンバーが「個人で楽しみたい」という気持ちや「友人と出かけたい」という気持ちがある場合は、他の方法を考えていく必要が出てきます。
そして、例えば、日中は別行動で楽しんで、夜は家族で時間を共有しようということになるかも知れません。

みんなが納得する折衷案を探していくには、相手の気持ちを知ろうという努力や、理解する力が必要となるわけです。

理解力を高めるために必要なスキル

ディベートが得意なタイプの方は、ついつい相手に勝とうとしてしまいます。
相手の意見を上回る理論を展開して打ち負かすことに価値を置いてきた時代が長くあったために、特に40代以降の働き盛りのビジネスエリートの方々は、そのタイプが多い傾向にあるようです。

自分の主張にいかにリアリティを持たせ、それを通していくかというスキルのために心血を注いできたのですからそれは無理もありません。
しかし、そのままの思考で突っ走ってしまうと、ご自分を狭めてしまうことにならないでしょうか。

勝ち負けで勝つことも時には必要ですが、これからの時代により必要になってくるのは、共存共生の力であると言われています。

では、そのためには、どうしたらいいのか。

これからのリーダーにマストなのはズバリ傾聴の力です。

傾聴の本当の意味を知ろう

傾聴の意味を『人の話を一生懸命聞くこと』と捉えている人はとても多いようです。
しかし、話を聞くだけでは傾聴とは言えないのです。

本当の傾聴とは、その先に互いの心の信頼や、おのおのの精神の成長が引き起こされるべき類のもののようです。
技法としては、相手が話したいことに丁寧に耳を傾け、真意をはっきりとさせていくこと。そして、相手に肯定的な関心を寄せて共感的理解をしようと努めること。
つまり、傾聴には、かなりテクニックを要しますし、コミュニケーション能力も求められるということがわかります。

とても難解ですね。

しかしこれこそがまさにアウフヘーベンの第一歩ではないでしょうか。
AとBの意見があるとして、その両方の真意をかみ砕いてしっかり肯定的に理解しなければ、Cのアイデアを生み出すことはできないということです。

傾聴の良いところは、相手の言葉をじっくり傾聴することで、話し手は、自分の真意をさらに深く自覚するようになるという点です。話して自らが、どう行動すべきなのかに気付きのきっかけが得られるというところです。
つまり、話し手の閃きを導き出す可能性があるので前向きな議論を展開できる可能性が広がるというわけです。

さらにその上で、人間関係が深まり、メンバー間に信頼とモチベーションが生まれていくでしょう。

また、この傾聴というテクニックは、ビジネスシーンのみならず、家族間、夫婦や恋人との関係を円滑にするためにもとても有効です。
人間には誰しも承認欲求がありますから、自分のことを理解し、共感的関心を寄せてもらいたい!と欲しているのです。
ですから、それを示して、自分の言葉に丁寧に耳を傾けてくれる人物を受け入れますし、信頼するようになります。

まずは、身近な方との会話から傾聴の練習を始めてみて、自分や相手、その関係性の変化を感じてみるというのはいかがでしょうか。

まとめ

アウフヘーベンを実践していくと、黒か白かの選択よりも、もっと広がりのある思考回路が身についていきそうですね。
そうなると自然に勝ち負けや優劣の狭い考え方の癖がなくなっていくかも。
きっと、今よりずっと精神的な余裕が生まれそうです。

マウントを取り合うのではなく、受け入れ合える人間関係を増やせたら、あなたの幸福感ももっと上がっていくことでしょう。

言い換えれば、アウフヘーベンは
こうしなければならない!
こうでなければならない!
という「ねばならない思考」を取り除いてくれるありがたい手法とも言えます。

さあ、この春からは、狭くて硬くなりがちだった頭の中を一回切り替えて、広々とした柔らか頭であなたのビジョンを展開していきましょう!
きっと、驚くほどの成果を感じていただけると思います。

 

 

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