2017年4月21日 | ライフスタイル
独身貴族を謳歌できるのは今だけ?一生独身でいる辛さや寂しさとは
「独身貴族」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。
家族のために身を粉にしてあくせく働くのではなく、生涯独身を貫き、自分だけのためにお金や時間を自由に使いながら優雅な暮らしを送る―
そんな独身貴族生活を楽しんでいる方や憧れている方もいらっしゃることかと思います。
実際に、内閣府が出している「未婚率」のデータを見てみると結婚をしない男性が増えているのがよくわかります。
「年齢別未婚率の推移(男性)」のグラフから1980年と2010年の数値を抜粋すると…
- 25~29歳 55.2%→71.8%(+16.6%)
- 30~34歳 21.5%→47.3%(+25.8%)
- 35~39歳 8.5% →35.6%(+27.1%)
参考:未婚率
さらに、2015年になってもほとんど数値は変わりません。
- 25~29歳 72.7%
- 30~34歳 47.0%
- 35~39歳 35.0%
このように35年間のうちにどの年齢層でも未婚率は大幅に上昇しています。
さらに、年齢層が上がるにつれて増加率も上がっていることから、金銭的な面を考慮して結婚を控えているという訳ではなく、自ら「結婚をしない」という選択をしていることが伺えるかと思います。
ですが、本当に生涯一度も結婚せず、家族がいる幸せを知らずに一生を終えても良いのでしょうか?
一見、華やかで優雅な生活を送っているように見える「独身貴族」ですが、そこには知らないと恐ろしい落とし穴も…。
そこで今回は、夢のような独身貴族の裏に潜む辛さや寂しさなどについてご紹介させていただきます。
独身貴族とは?
さて、ここで「独身貴族」のイメージをもう少し具体的にしていきましょう。
『東京カレンダー』を参考に都内に住む「独身貴族」の定義をご紹介いたします。
1.年収2000万円以上
1000万円以上では手取り月収60万円程度ですが、生活費などを除くと手元に残る資金は10万円程度。
都内で貴族と呼べるほどの自由な暮らしぶりをするには、年収2000万円以上を目安としています。
2.家賃相場は月30万円以上
年収の3割を家賃上限とすると600万円となり、月換算すると50万円程度が相場となります。
ただ、都心でも30万円程度あれば良い物件に住めるということで、家賃相場は月30万円以上。
3.結婚に対して慎重
高所得者ということで寄ってくる女性も多い分、女性を見る目も相当養われています。
また、恋愛は良いけど結婚となると話は別で、メリットよりもデメリットの方が多く感じてしまうよう。
4.自分の時間(生活リズム)を奪われたくない
何よりも自由を愛しており、他人に時間を奪われることを嫌います。
また、それだけの年収を稼ぐためには、仕事や付き合いなどでスケジュールも不規則となるため、時間に縛られない独り身がラクという考えも。
5.食にこだわりを持ち、舌が肥えている
金銭的に余裕があれば、より美味しいものを食べたいと考えるのが自然です。
様々なジャンルのあらゆる料理を堪能できる都心では、リーズナブルなものから高級なものまで、食べたいものを好きな時に食べられるので、舌が肥えています。
6.恋愛はフリースタイル
恋愛も自由にするのが独身貴族スタイル。
自分が好きな時に会える彼女や、特定の彼女を作らずたくさんの女性と楽しむことも。
孤独な時間を耐えるのもまた独身貴族なのだそう。
つまり、「高収入で独身。お金・時間・恋愛など、とにかく何に対しても自由を好み、ととことんこだわる」というのが独身貴族の特徴ではないでしょうか。
一生独身でいる辛さや寂しさとは
ご覧いただいたように独身貴族のメリットは、なんといっても「自由」なところです。
お金や時間、恋愛など好きなように自由気ままに生きられるところが魅力で、家庭を持ってしまうと男性が手放さなければならないものを生涯持ち続けられます。
ですが、やはりデメリットもあります。
それは、大まかに「金銭面」と「精神面」の二つが挙げられるかと思います。
独身貴族の金銭的恐ろしさ
“高収入の独身貴族のどこに金銭的問題があるの?”
と思われるかもしれませんが、独身貴族の問題は老後に大きく降りかかってきます。
現役でバリバリ働ける間は良いのですが、病気やケガ、リストラや倒産などで働けなくなってしまった時、代わりに働いてくれる妻も子供もいません。
また、無事定年退職を迎えた喜びも束の間、老後にもらえる年金の少なさに驚いても時すでに遅し…ということも。
ここで、老後の生活を支える年金について少し考えてみましょう。
年金は主に「国民年金」と「厚生年金」の合計金額が支給されますが、人によっては確定拠出年金や厚生年金基金などが上乗せされる場合もあります。
また、受給年齢は年金の種類によって60~65歳からとなっています。
まずは、国民年金。
現在のところ国民年金は満額支給(20~60歳までの40年間支払った場合)で780,100となり、月額65,008円となります。
なお、厚生労働省年金局が発表している平成26年度の平均月額は男性で58,218円となっています。
次に、厚生年金。
こちらは年収によって算出されるので、人によって金額は大きく異なります。
そこで、平成26年度の男性の平均受給額を見てみると、165,450円となっています。
さらに、驚くべきことに調査対象となる男性10,403,940人に対して、30万円以上受給している男性は25,765人ということで、全体のわずか0.2%という結果に。
30万円以上貰える人はほんの一握りということになります。
参考:【平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概要】P.22 参考資料3、P.25 参考資料6
そして、この2つを足してみると平均月額は223,668円となります。
国民年金58,218円+厚生年金165,450円=223,668円
さらに、国民年金が満額支給で厚生年金が30万円以上とすると365,008円となります。
国民年金65,008円+厚生年金300,000円=365,008円
厚生年金やその他の年金によっても金額は変わってきますが、ご覧いただいた通り定年後も月60万円の生活水準を保つためには、現役時代からしっかり計画を立てなければ難しいことがわかるかと思います。
また、さらにその後の生活をイメージしてみましょう。
独身で要介護が必要になった場合など、きちんとした設備のある老人ホームに入るとします。
その場合、初期費用で1,000万円、月額30万円(年間360万円)程度の資金は覚悟しておいた方が良いでしょう。
例えば、同じようにキャリアウーマンとして長年働いて年金を収めている女性と結婚した場合、自分に何かあった場合にも頼れますし、子供がいれば老後困ったときにも面倒を見てもらうことだってできます。
もちろん、一生困らないだけの蓄えがあればそのような心配は必要ありませんが、そのためにはどれだけの貯蓄が必要なのかをしっかり把握しておくべきです。
果たしてそれだけの貯蓄をしながら、独身を謳歌できるほど使える資金が残るのでしょうか?
独身貴族に襲い掛かる孤独、精神的辛さ
独身貴族の最大のデメリットは「孤独」です。
結婚しないということは、当然ですが妻もいなければ子供もいません。
親や兄弟などはいるかもしれませんが、悲しいことに親は自分よりも先に旅立ってしまうことが普通で、兄弟だって自分の家庭ができればそれまでのように身内にばかりかまってはいられません。
また、彼女を作っても「結婚はしない」と告げれば、いつかはその彼女も離れてしまうでしょう。
つまり、独身貴族は孤独を覚悟しなくてはならないということです。
どんなに周りに人がいたとしても、なぜか虚しさを感じることもあるでしょう。
そんな孤独に耐えられますか?
年齢を重ねたときに「結婚しておけば良かった」と思うかもしれません。
そう思った時期が遅すぎれば、妻と二人で生きるという楽しさや、子供を持つことの喜びを感じることはもうできないかもしれません。
もちろん、元々は他人である女性と家庭を作ることは、それまでの自分のペースを乱されることもあり、煩わしいことがたくさんあるかもしれません。
ですが、そうやって出来た家族に抱く感情はきっと何にも代えることはできないでしょう。
自分を大事にできる人は、やはり家族も大事にできます。
初めから食わず嫌いで独身貴族を貫くのも良いですが、一度は彼女や家族といる喜びを味わってみても良いかもしれません。
まとめ
さて、今回は独身貴族のメリットやデメリットなどについてご紹介させていただきました。
今、
「一生結婚なんかしなくても十分楽しい」
と独身を謳歌されている方でも、ぜひその先のことをもう一度想像してみてください。
そこで、孤独な人生や金銭面でも頼れる人がいない恐ろしさを感じたならば、
「いつかは結婚しようかな」
と考えてみても良いと思います。
ご自分の人生ですから、好きなように生きるのが一番です。
独身を楽しみたいと思う時期は存分に続伸帰属を謳歌して、
「やっぱり寂しい」
と思ったなら結婚を視野に入れてお付き合いできる女性を探してみましょう。
ただ、せっかくそこまで独身貴族を貫いたのですから、やはり女性選びは重要です。
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